gallery nagu 凪

野口恵太 作品展「BLIND」

2022/11/12 - 2022/12/03(終了)

Open: 12 : 00 / Close: 18 : 00

写真家・ コンテンポラリーアーティストとして活動をされている 野口恵太さんの作品展「BLIND」がはじまります。
シルクスクリーン、樹脂、アニメーションなど様々な表現方法で 写真作品を展示していただきます。
また、印刷製本など全てを手作業で制作をされた新作アートブック 「BLIND」も先行販売いたします。

_

毎日、毎秒、今この瞬間も目から何かしらの情報が入ってくる。

その光の情報は水晶体から網膜に映され視神経を通して
脳に達し、解析され、見えた事になる。

仮に目と脳の間に何かしらのフィルターが入っていたら、
目に見える全ての光景はフィルターが掛かった世界となる。

自分にはそんなフィルターなんて掛かっていないと思うものだが、
実際には誰しも何かしらのフィルターを持っているし、
きっとほとんどの人の目には”経済”というフィルターが掛かっている。

社会は単なる石にさえ経済的な刻印を付けてきたが、一度その刻印が彫り込まれると、
それ以降はもう単なる石には見えなくなってしまう。

個人の経済状況によっても物の見え方は刻一刻と変化していく。
経済的余裕がある時とない時に見える景色が違うのは何度も経験してきたし、
新たな知識や感情の起伏によって同じものが全く違うように見えることもある。

ノーマン・ジェセフ・ウッドランドは浜辺でモールス信号を点に置き換え、
その連なりを真下に引っ張って太い線と細い線からなるストライプ模様を描いた。


その時描いた複数の線は風によって跡形もなく消えたが、経済を代表するシンボルは
その後も残り続け、今この瞬間にも、僕のフィルターとして存在している。

そのフィルターを取り除くことが出来ないのであれば、そこから新たな視点を
手に入れるしか残された道はないように思える。

見ることと認識すること、見えることと見えないこととの境はどこにあるのか?
真実の姿とは。
BLINDのままでいるか、BLINDを開くかはいつも自分次第だ。

_

オープニングでは、12日(土)17:00よりトークイベントも行います。
本展のテーマでもある「BLIND」の意味や作品に対する思い、制作の方法や
新たな取組みについてなどをお伺いします。お話を聞いていただくと、
より作品を楽しめることができると思います。フリードリンクとして
ナチュラルワインをご用意いたします。入場無料でどなたでもお越しいただけますので、
お気軽にご参加ください。

 

▽event information
11月12日(土) 17:00-18:00予定
トークイベント
出演:野口恵太、小野田陽一
入場:無料 (インスタグラムライブ配信予定)

Profile

  • 野口 恵太
    神奈川県在住。写真家/コンテンポラリーアーティスト。 写真とシルクスクリーンや樹脂などを組み合わせながら様々なアプローチで作品を制作している。写真集 FLOWER(NEUTRAL COLORS出版) PLANKTON No.1(PLANKTON出版) 展示 2021 無自覚の美/Book an Sons Tokyo 2020 FLOWER/Gallery Pictor Japan 2015 老城青島 /Qingdao post museum China